青森県は本州の北端にある県。北部では、下北半島と津軽半島が北に突き出て陸奥湾を抱き、特色ある形態を示している。津軽海峡を隔てて北海道と相対し、南は秋田、岩手の両県に接している。また、東は太平洋、西は日本海に面し、三方を海に囲まれている。面積は9,645.64km2、10市22町8村の40市町村から構成され、県庁所在地は青森市。
 気候は日本海側・太平洋側で大きく異なり、特に冬は日本海側の内陸・山沿いや青森市を含む陸奥湾・津軽海峡周辺ではかなりまとまった雪となる一方、八戸市など太平洋側(南部地域)ではよく晴れる日も多いなど、気候の差が目立つ。
 1992(平成4)年に発見された青森市の三内丸山遺跡(縄文遺跡)を始め、先史時代からの遺跡が全県下に数多く発見されており、歴史は古い。「青森」の名は江戸時代に誕生したとされ、現在の青森市の位置に港を建造する際、青々と茂った森が海からの目印になったことに由来すると言われている。
 津軽の米とリンゴ、南部の馬と畑作、さらに三面海に囲まれての漁業が行われている。農業は米の他は近年、野菜栽培が中心で特に長芋、にんにくの栽培が盛ん。古来から馬産地として知られたが現在は競走馬の育成を中心で、肉用牛、乳用牛による酪農やブタやニワトリの飼育も盛ん。また、下北、津軽両半島のヒバ林は日本三大美林の一つ。
 十和田湖、奥入瀬渓流、八甲田連峰、恐山等を始めとして自然豊かな観光地が多い。
温泉は浅虫温泉や黒石温泉、大鰐温泉等、多数ある。また秋田県境の白神山地はブナの原生林地域で、ユネスコの世界自然遺産に登録されている。
 国の重要文化財には、弘前城の天守など、最勝院五重塔、岩木山神社拝殿、津軽為信霊屋、旧第五十九銀行本店本館などの建造物、亀ヶ岡遺跡・是川遺跡出土品などがあるが、1992(平成4)年に青森市三内丸山遺跡が発見されて日本最大の縄文集落として注目されるようになった。祭りでは八戸の「えんぶり」(国の重要無形民俗文化財)、津軽の「獅子舞」(県無形民俗文化財)、青森市の歌舞伎人形ねぶた、弘前市の扇灯籠ねぷたの行事はともに国の重要無形民俗文化財。
 郷土料理には、いちご煮、けの汁(粥の汁)、ホタテ貝焼き味噌、八戸せんべい汁、鱈のじゃっぱ汁の他、ひっつみ、べごもち、けいらん(汁物)などがある。

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青森県内の資源一覧

浅所海岸の白鳥(小湊のハクチョウ)の写真

写真提供:平内町教育委員会

浅所海岸の白鳥(小湊のハクチョウ) ( 青森県 平内町 )

浅所海岸は夏泊半島の東側付け根にある遠浅の海岸で、例年11月中旬から3月下旬まで、シベリアから飛来するオオハクチョウ*の越冬地となる。このあたりは沖合約500mまで遠浅の海岸が続き、汐立川から流入する淡水の影響で餌が豊富なため多くのオオハクチョウが集まるものと考えられている。最盛期には数百羽が集まり華麗な群舞を繰りひろげる...

盛美園の写真

盛美園 ( 青森県 平川市 )

弘前市近郊に位置し、津軽尾上駅より西に1kmのところにある。庭園は明治時代に作庭した1.2万m2の池泉廻遊式庭園であるが、一部は枯山水になっている。園内には明治文化の面影を残す盛美館や、御宝殿が立つ。  盛美園は武学流*の真髄を示した名園といわれ、築山庭造伝や造庭秘伝書の形式を忠実に再現したもの。清藤家*24代盛美...

種差海岸の写真

種差海岸 ( 青森県 八戸市 )

八戸市の東部、太平洋に面している。蕪島から東の鮫角(さめかど)を南に回って南北約12kmの連続した白い砂浜と岩礁の海岸である。探勝の中心はJR八戸線陸奥白浜駅と種差海岸駅の間、約2kmの海岸が遊歩道で結ばれているエリア。ここの海岸はおだやかな海面を前にして低い段丘が緑の芝におおわれて連続し、一帯は独特の気候に育まれた海浜植物...

蕪島のウミネコの写真

蕪島のウミネコ ( 青森県 八戸市 )

蕪島は八戸市の東、種差海岸の西側に隣接している。もとは離島であり吊り橋がかかっていたが、1943(昭和18)年に埋め立てられ、今は周囲約800m、高さ約17mの陸繋島*である。ウミネコ*の繁殖地として有名。毎年2月頃に3万羽から4万羽と言われるウミネコが飛来して巣を営み、4~5月に産卵、7月末に成長したヒナとともに北へ飛び去る。島に...

櫛引八幡宮の写真

櫛引八幡宮 ( 青森県 八戸市 )

八戸市の南西、国道104号沿いにある。古くから南部家*の総鎮守の社、祈願所であった。1664(寛文4)年に八戸藩が盛岡藩から分立した後、盛岡藩の飛び地として残されたのも南部家にとってそれほど重要であったといえる。本殿は1648(慶安元)年南部重直の造営といわれ、三間社流造(さんげんしゃながれづくり)*で屋根は切妻であり、屋根の...

八戸えんぶりの写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

八戸えんぶり ( 青森県 八戸市 )

2月17日の早朝、八戸市と周辺の町村から集まった合計30組を越える「えんぶり組」が長者山新羅神社*に奉納した後、神社の行列にお供をし、美しい烏帽子を冠った太夫*がはやしと歌に合わせ市街で一斉に舞う[一斉摺り(いっせいずり)]。郷土色豊かな田楽として重要無形民俗文化財に指定されている。  東北地方各地には初春の祝いに、田植...

八戸三社大祭の写真

写真提供:八戸市観光課

八戸三社大祭 ( 青森県 八戸市 )

毎年7月31日から8月4日に青森県八戸市で行われる神社神道の祭礼でユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に登録されている。八戸市内の龗(おがみ)神社*、長者山新羅(ちょうじゃさんしんら)神社*、神明宮(しんめいぐう)*の三社合同例祭である。 7月31日は前夜祭、8月4日は後夜祭で中3日が本祭である。1日目は「お通り(おとおり...

八食センターの写真

八食センター ( 青森県 八戸市 )

八食センター(はっしょくセンター)は、 八戸市中心部から北西部の郊外にある食品市場である。 当時の 日本国有鉄道、 陸奥湊駅前で 鮮魚 などの小売を行っていた業者が集まり、現在の場所でオープン。  魚介類、乾物をはじめ青果、精肉、野菜、お菓子、地酒など、全長170mに約60店の専門店が軒を連ねる八戸市民の台所。館内には「厨スタ...

法光寺の写真

法光寺 ( 青森県 南部町 )

南部町の西南、標高615mの名久井(なくい)岳の東麓にある。青い森鉄道、諏訪ノ平駅から南東約6km、15分の位置である。  平安時代に創建された無量山観音寺が草創と伝えるが、建長年間(1249~1256年)に鎌倉執権北条時頼*が観音寺を廃して当寺を興したと伝わっている。中世には南部氏*と親交をもち、戦国期には東三郎義政の菩提所として...

尻屋崎の写真

尻屋崎 ( 青森県 東通村 )

下北半島の北東端であり、津軽海峡をはさんで北海道恵山岬と相対している。岬付近の海域は、岩礁が多く、潮の目*にもなっているために、むかしから船の墓場として恐れられてきた。岬の先端には高さ32.8mの尻屋埼灯台*がある。  岬付近の台地は緑の草原に牛馬が群れ、明るく牧歌的な風景である。放牧されている馬は寒立馬*(かんだちめ)...

鶴の舞橋の写真

写真提供:鶴田町企画観光課

鶴の舞橋 ( 青森県 鶴田町 )

JR五能線陸奥鶴田駅の東、県道153号線を利用して約7kmで「つがる富士見荘」の駐車場に、そこから徒歩で橋のたもとに着く。1994(平成6)年7月8日、日本一長い木製の三連太鼓橋「鶴の舞橋」として架けられたもので、全長300m幅3m、青森県産のひば材の丸太3,000本、板材3,000枚を使った美しい形の橋である。2016年にテレビCM*で知名度が全国規...

大間崎の写真

大間崎 ( 青森県 大間町 )

下北半島の先端、北緯41度33分 本州最北端の岬で、大間崎と北海道との距離は、わずか17.5km。岬の先端には「本州最北端の地」の碑やマグロ一本釣りの町の「マグロ像」*などのモニュメントがあり写真撮影スポットとなっている。また岬から600m離れた海上にある弁天島と大間埼灯台が岬らしさを感じさせ、絶好の写真背景である。弁天島には赤く...

八甲田山の写真

八甲田山 ( 青森県 青森市 / 青森県 十和田市 / 青森県 黒石市 )

青森県の中央、青森市と十和田湖の中間に構える火山で、那須火山帯*に属し、奥羽山脈北端の堂々とした群峰である。1,585mの大岳を最高峰とし、高田大岳、赤倉岳、さらにその南側に連座する櫛ヶ峰、駒ヶ峰、乗鞍岳、横岳などの火山群の総称である。山体を覆うブナやアオモリトドマツの自然林、山稜部の高山植物や湿原など、すぐれた植物相を...

八甲田のブナ林の写真

八甲田のブナ林 ( 青森県 青森市 / 青森県 十和田市 / 青森県 平川市 / 青森県 黒石市 )

八甲田山は青森県の中央、青森市と十和田湖の中間に構える火山で、那須火山帯*に属し、奥羽山脈北端の重鎮である。1,585mの大岳を最高峰とし、高田大岳、赤倉岳、さらにその南側に連座する櫛ヶ峰、駒ヶ峰、乗鞍岳、横岳などの火山群の総称である。  山体を覆うブナやアオモリトドマツの自然林、山稜部の高山植物や湿原など、美しい植物相...

八甲田山の樹氷の写真

八甲田山の樹氷 ( 青森県 青森市 )

八甲田山は青森県の中央、青森市と十和田湖の中間に構える火山で、奥羽山脈北端の重鎮である。1,585mの大岳を最高峰とし、高田大岳、赤倉岳などの火山群の総称である。樹氷とはシベリアからの冷たい風が日本海を越えるときに湿気を多く含み、山岳にぶつかり上昇気流に乗るときに急速冷却され、0℃以下の水分のまま雪山の常緑樹に付着し氷とな...

酸ケ湯温泉の写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

酸ケ湯温泉 ( 青森県 青森市 )

八甲田大岳の中腹、標高約900mの位置にある古くからの湯治場で、国民保養温泉*の第1号に指定されている。江戸時代 1684(貞享1)年に開かれたとされている。酸性の強い硫黄泉のため酢ヶ湯と呼ばれていたと考えられる*。高温自然湧出の源泉を求める湯治客と、十和田奥入瀬の途中に立ち寄る観光客でにぎわう。 最近は豪雪地域の代名詞とし...

青森のねぶた・ねぷたの写真

青森のねぶた・ねぷた ( 青森県 青森市 )

東北三大祭り*のひとつで、短い夏を謳歌するように熱気を帯びた祭りである。「ねぶた」や「ねぷた」などと言われ、名称は各地で若干異なるが青森県内各地域40箇所以上で7~8月に開催されている。禊祓(みそぎはらえ)などその起源*も諸説あるが、古くから大切に受け継がれてきた伝統行事。あかりを灯した巨大な灯籠(=ねぶた)を山車に乗せ...

棟方志功記念館の写真

棟方志功記念館 ( 青森県 青森市 )

青森駅の東南約3km、青森市中央市民センターのはす向かいにある。青森が生んだ板画*家、故棟方志功の文化勲章受章を記念して1975(昭和50)年に建てられた記念館である。建物は鉄筋コンクリート2階建て延べ床面積768m2。館内には、独特の力強いタッチの板画、倭画、油絵など30~40作品が常時展示されている。  棟方志功は1903...

城ヶ倉渓流の写真

城ヶ倉渓流 ( 青森県 青森市 )

城ヶ倉渓流は十和田国立公園、八甲田山系の大岳、櫛ケ峰、駒ケ峰に源を発して、陸奥湾に注ぐ2級河川の上流部。渓流の岩壁は、第三紀中新世中頃(およそ1千万年前)の火山活動でできた柱状節理*の深く狭い渓谷である。流れの水は、強酸性で魚は生息しておらず、11月から5月までは数メートルの雪に埋もれる厳しい環境にある。  以前は酸ヶ湯...

三内丸山遺跡の写真

三内丸山遺跡 ( 青森県 青森市 )

青森駅の南西約7km車で約20分、青森県立美術館や県総合運動公園に隣接した緑豊かな空間の中にある三内丸山(さんないまるやま)遺跡は日本最大級の縄文集落跡である。1992(平成4)年から始まった発掘調査では、縄文時代前期~中期(紀元前約3900~2200年 現在から約5900~4200年前)の大規模な集落跡が見つかり、たくさんの竪穴建物跡や掘立...

青森県立美術館の写真

写真提供:©ADAGP,Paris&JASPAR,Tokyo,2023,Chagall®X0157

青森県立美術館 ( 青森県 青森市 )

青森駅の南西約7km車で約20分、三内丸山遺跡、県総合運動公園に隣接した緑豊かな空間の中にある。三内丸山遺跡と一帯の文化観光拠点として、また青森県の芸術文化を発信することを目的として2006(平成18)年開館している。  展示作品はシャガールの大作「アレコ」の舞台背景画(9mx15m)4点(※第3幕はアメリカフィラデルフィア美術館が所...

ねぶたの家 ワ・ラッセの写真

写真提供:ねぶたの家 ワ・ラッセ

ねぶたの家 ワ・ラッセ ( 青森県 青森市 )

「ねぶたの家 ワ・ラッセ」は2011(平成23)年1月にJR青森駅前の海側にオープンした施設である。ねぶた祭の歴史や魅力を紹介し、ねぶたのすべてを、1年を通じて体感することができる空間である。  入り口から、2階に上がると展示施設の「ねぶたミュージアム」が始まる。ねぶたの由来、歴史、制作工程がトンネル内に紹介され歩きながら学べ...

白神山地のブナ原生林の写真

白神山地のブナ原生林 ( 青森県 西目屋村 / 青森県 鰺ヶ沢町 / 青森県 深浦町 / 秋田県 藤里町 / 秋田県 八峰町 )

白神山地は、秋田県北西部と青森県南西部の標高約800m~1,250mの山岳地帯、1,300㎢に及ぶ広大な山地の総称で、この地域は人為の影響をほとんど受けていないブナ林が分布している。多種多様な動植物が生息・自生するなど貴重な生態系が保たれており、1,300㎢の山地のうち約170㎢が1993(平成5)年12月に世界遺産(自然遺産)に登録*された。 ...

暗門の滝の写真

写真提供:西目屋村役場

暗門の滝 ( 青森県 西目屋村 )

弘前駅から西へ約35km、車で約1時間の位置にあるアクアグリーンビレッジANMON*が滝の散策拠点施設である。ここから遊歩道で片道約1時間。津軽の母なる川「岩木川」の支流である暗門川にかかる3段の滝が暗門の滝である。  3段の滝は上流から第一の滝、高さ42m、第二の滝37m、第三の滝は26mある。世界遺産緩衝地域内にあり、ブナの原生林も...

十二湖の写真

写真提供:深浦町役場観光課

十二湖 ( 青森県 深浦町 )

JR五能線十二湖駅の東3~4km、白神山地西部の標高150~250mの起伏の多い台地に約4km2にわたって散在する湖沼群。十二湖と呼ばれてはいるが、実際には大小33の湖沼がある。十二湖の東方にある崩山の大崩展望台から見ると十二の湖がその姿を見せるので十二湖の名前がついたという。  湖沼の成因については地すべり地震によって谷...

日本キャニオンの写真

写真提供:深浦町役場観光課

日本キャニオン ( 青森県 深浦町 )

JR五能線十二湖駅の東約2.5km、十二湖の入口にあたる一帯に位置する。濁川上流の渓谷にそびえる大断崖で、山崩れで露出した白い凝灰岩が特異な景勝をつくっている。規模こそはるかに及ばないが、アメリカのグランドキャニオンに似ているので1953(昭和28)年探検家の岸衛の発言*によって日本キャニオンと命名されたという。  日本キャニオ...

黄金崎不老ふ死温泉の写真

黄金崎不老ふ死温泉 ( 青森県 深浦町 )

JR五能線ウエスパ椿山駅*の北約2.5km、黄金崎の海岸にある露天風呂で有名な温泉。眼前に日本海がひろがり、海水浴や海釣りを楽しむことができる。一軒宿で、海辺に混浴の露天風呂があり夕日がみごとである。日帰り利用も可能であるが、時間制限などあるので夕日を楽しむのであれば宿泊したい。露天風呂に出る本館と宿泊専用の宿泊棟があり、...

蔦七沼の写真

蔦七沼 ( 青森県 十和田市 )

南八甲田山麓にある蔦温泉の周辺の樹林の中に点在する湖沼群。蔦沼、鏡沼、月沼、長沼、菅沼、瓢箪沼の順に連なり、少し離れた赤沼と合わせ蔦七沼と総称される。いずれもブナ林に包まれて緑豊かである。最も大きな蔦沼は周囲約1km、コイ・イワナなどが生息する。赤沼だけは温泉から約3km北西へ離れているが、透明度の高いことで知られる。赤...

奥入瀬渓流の写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

奥入瀬渓流 ( 青森県 十和田市 )

奥入瀬川は十和田湖から流出する唯一の河川で八戸市の北で太平洋に注いでおり、全長は約71kmである。その上流部の、「十和田湖畔子ノ口」(とわだこはんねのくち)から「焼山」(やけやま)までの約14kmの区間が奥入瀬渓流である。この区間は、森の中を千変万化して流れ下る渓流美をつくりだし、十和田湖とともに東北の代表的な景勝地となっ...

蔦温泉の写真

蔦温泉 ( 青森県 十和田市 )

八甲田の南東約8km、蔦川の谷と多くの沼に近接した自然美の中にある。発見は約800年前ともいわれ、八甲田の温泉群では酸ヶ湯とともに歴史の古い温泉である。明治の文人大町桂月*が愛したことでも知られ、旅館の近くには墓碑が立ち、ブロンズの胸像もある。  温泉は湯船の足元から湧き出る源泉湧き流しの湯で男女入れ替え制の「久安の湯」...

十和田市現代美術館の写真

写真提供:十和田市現代美術館

十和田市現代美術館 ( 青森県 十和田市 )

十和田市の中心部にある公立美術館で、約40点の恒久設置作品を展示している。2001(平成13)年に当時の十和田市長によって、アートによるまちづくりが提唱され、2008(平成20)年にアートを体験する拠点施設として公立美術館「十和田市現代美術館」が開館されたもの。草間彌生、ロン・ミュエクなど世界で活躍する約40組のアーティストによる作...

松見の滝の写真

松見の滝 ( 青森県 十和田市 )

十和田市の西、十和田湖の北部にあり、奥入瀬川支流である黄瀬川の上流の国有林内標高500mに位置する落差90mの滝である。 国道102号 から徒歩で片道約3時間ほど要し、かなり急勾配な箇所もあるのである程度の登山用装備や熊対策などそれなりの覚悟が必要。  松見の滝という名前は滝の両側に自生する松からと言われており、滝は上下二段に分...

仏ヶ浦の写真

仏ヶ浦 ( 青森県 佐井村 )

斧の形をした下北半島の刃の部分、津軽海峡に面した福浦(ふくうら)と牛滝(うしたき)の間約2kmの白い岩の奇岩からなる海岸線である。  名前の由来は、アイヌ語の「ホトケウタ-仏のいる浜」が転訛した結果「仏ヶ浦」と呼ばれるに至ったという説や、「如来の首、十三仏、五百羅漢等の姿が仏像仏具を思わせ、ほとんどが仏の名にちなんでい...

黒石よされの写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

黒石よされ ( 青森県 黒石市 )

黒石よされは歴史ある盆踊り*で、津軽民謡黒石よされにあわせて、編笠・ゆかた姿で町を踊りまわる年中行事である。踊りは廻りおどり・組おどり・流しおどりの3種類からなっている。  500~600年前に唄われた男女の恋の掛け合い唄が起源と言われている。「よされ」という言葉の語源は諸説あり、一説によれば、豊作で楽しいときは「仕事をよ...

青荷温泉の写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

青荷温泉 ( 青森県 黒石市 )

黒石駅から国道102号で約14km東方の道の駅虹ノ湖、さらにその先を左折して4km、山間の青荷渓流沿いに湧く一軒宿の温泉で、ランプの宿として知られている。国道から左折した後は山道でカーブが続くので注意が必要。駐車場からは徒歩で下り道を進み玄関前広場につく。冬期は積雪で一般車は通行止めで、道の駅虹ノ湖から宿の送迎シャトルバスを...

温湯温泉の写真

温湯温泉 ( 青森県 黒石市 )

弘南鉄道黒石駅の東南約8km、黒石温泉郷*の玄関口にあたり、浅瀬石川沿いにある。昔は湯治主体の温泉で、浴場の廻りには客舎と呼ばれる宿があり自炊しながら2週間ぐらい滞在する湯治客で溢れ、集落内には商店、魚屋、下駄屋、こけし屋、あけびづる細工の籠屋、製材所、映画館まであった。今は湯治客も客舎も減り客舎の跡地に車で訪れる入浴...

岩木山の写真

岩木山 ( 青森県 弘前市 / 青森県 鰺ヶ沢町 )

津軽平野の南西方にあり鳥海火山帯に属する二重式火山。津軽富士と呼ばれる円錐形の独立峰、標高1,625mの青森県最高峰である。山頂部は中央に岩木山、北に巌鬼山、南に鳥海山の3峰に分かれている。  岩木山は火山でありその活動の大部分は第四紀洪積世*に行われたと言われているが、最後の爆発は1863(文久3)年であり新しい火山といえる。...

弘前城の写真

写真提供:弘前市

弘前城 ( 青森県 弘前市 )

弘前城は弘前市の中心部にあり、本丸・北の郭・二の丸・三の丸・四の丸・西の郭の6つの郭*で構成された平山城である。規模は 東西約500m、南北約1,000m、総面積約50万㎡に及ぶ。濠は三方・三重に巡らされ、西側は蓮池と元は岩木川の流路であった西濠に守られている。  弘前藩代々の居城で、1611(慶長16)年に2代藩主津軽信枚(のぶひら...

弘前城のサクラの写真

写真提供:弘前市

弘前城のサクラ ( 青森県 弘前市 )

弘前城は、弘前藩2代藩主・津軽信枚(のぶひら)が1611(慶長16)年に築城したもの。400年を経た今も当時の城の形が残っており、天守、3つの櫓、5つの城門は国の重要文化財に指定されている。日本屈指のサクラの名所としても有名であり、開花時期にはテレビなどでよく取り上げられている。4月下旬には、ソメイヨシノやヤエザクラなど約2,600...

岩木山神社の写真

岩木山神社 ( 青森県 弘前市 )

岩木山の東南麓、標高200mの百沢(ひゃくざわ)地区にある。県道3号線に面しており、そこからの参道は正面に岩木山を望んでまっすぐに延び、やがて楼門*、その奥に中門があり、さらに拝殿*・本殿*が立つ。  神社の創建については様々な言い伝えがあるが、奈良時代780年*に岩木山頂に祠を祭ったのが始まりといわれ、平安時代1091年に今...

金剛山 最勝院の写真

写真提供:金剛山最勝院

金剛山 最勝院 ( 青森県 弘前市 )

弘前城の南東約1㎞の台地の上に位置し、五重塔の美しさで有名なお寺。江戸時代の建立で現存する五重塔は全国で22塔あるが、最勝院五重塔は最北の五重塔。国指定重要文化財指定説明に特筆される「東北地方第一の美塔」にたがわず、その姿は美しい。高台にあるため、街中からでもひときわ目立つ存在感があり、弘前市のシンボルとして親しまれて...

長勝寺と禅林街の写真

長勝寺と禅林街 ( 青森県 弘前市 )

長勝寺とその門前に続く禅宗の寺院街(禅林街)は弘前城の西南約1kmにある。  長勝寺は堂々とした構えの三門*をくぐると右手に鐘楼、そして本堂・庫裏*が配されている。本堂の奥に続いて2代藩主津軽信枚(のぶひら)が建立したという御影堂があり、極彩色の厨子に収められた初代藩主津軽為信の木像が安置されている。また、津軽 承祜 (...

弘前のりんご畑の写真

弘前のりんご畑 ( 青森県 弘前市 )

弘前市はリンゴの生産が盛んで年間18.2万トンと日本一、全国73.7万トン(2022(令和4)年)の約1/4を占めている。春夏秋冬の区分がはっきりし、昼夜の温度差が非常に大きい気象がりんごの栽培に適し、津軽地方の「じょっぱり」と呼ばれる真面目で負けず嫌いの頑固な気質がりんご生産に生かされていると言われている。  1877(明治10)年に...

弘前の洋館群の写真

弘前の洋館群 ( 青森県 弘前市 )

弘前市は藩政期の歴史的建造物、明治・大正期の洋風建築など多くの地域資源が、各時代の趣を伝えながら調和することで歴史的な街並みを形成しており、戦災や大きな災害に遭うことがなかったため、江戸時代からの街並や古い建物が残っている。特に旧弘前市立図書館や旧第五十九銀行本店本館など明治・大正時代に建築された洋風建築が数多く残...

お山参詣の写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

お山参詣 ( 青森県 弘前市 )

稲が実る旧暦8月1日、五穀豊穣の感謝と祈願をこめ、岩木山の山頂にある岩木山神社奥宮に集団で登山する行事。岩木山は津軽平野の南西方にあり鳥海火山帯に属する二重式火山。津軽富士と呼ばれる円錐形の独立峰、標高1,625mの青森県最高峰である。津軽平野の各地から美しい姿を望むことができるため、津軽地方の人々にとってかけがえのないシ...

十三湖の写真

十三湖 ( 青森県 五所川原市 )

津軽半島の中西部にあり、岩木川の河口部に東西7km、南北5km、周囲31.4kmの潟湖*で北西部の幅250mあまりの水路で日本海と通じている。南から岩木川と山田川など十三の河川が流れ込むので十三湖と言われている。西は七里長浜に続く砂丘帯で、砂州の先端に十三(じゅうさん)*の集落が細長く連なっている。  十三湖の中島へは長さ350mのヒ...

太宰治記念館「斜陽館」の写真

写真提供:太宰治記念館「斜陽館」

太宰治記念館「斜陽館」 ( 青森県 五所川原市 )

津軽鉄道金木駅から徒歩7分のところにある。明治の大地主、津島源右衛門(太宰治の父)が建築した入母屋造りの建物で、1907(明治40)年6月に落成した。米蔵にいたるまでヒバを使い、階下11室278坪、2階8室116坪、付属建物や泉水を配した庭園など合わせて宅地約680坪の豪邸である。  戦後になってから津島家が手放し、1950(昭和25)年から...

芦野公園のサクラの写真

芦野公園のサクラ ( 青森県 五所川原市 )

芦野公園は、芦野池沼群県立自然公園内にあり、五所川原市金木町の中心部から北へ約1kmの場所に位置する市立の公園。芦野湖*を中心に約80万m2の広大な園地が広がっている。園内には約1,500本のサクラと数千本の松があり、特に桜は津軽半島でも屈指のものである。  芦野湖畔は少年の日の太宰治*が好んで訪れたといわれる。桜と...

十三湖のシジミ料理の写真

十三湖のシジミ料理 ( 青森県 五所川原市 )

十三湖は青森県津軽半島北西部に位置する海水と淡水が混じり合った汽水湖*でヤマトシジミ*がよく採れる。漁獲量は2019(令和1)年の統計で十三湖は宍道湖に続き、全国第二位1,860tで約20%を占める(内水面漁獲量)。十三湖でのシジミ漁は、目合いサイズ12mm以上のものを漁獲しており、小さいサイズのシジミは湖に戻しているという。こうし...

ストーブ列車の写真

ストーブ列車 ( 青森県 五所川原市 )

津軽鉄道は、津軽五所川原駅から津軽中里駅間20.7kmを45分で結ぶローカル線であり、1930(昭和5)年に開業。ストーブ列車もこの年の冬から運転を開始している。1944(昭和19)年から3年間物資欠乏のため中止したが、1947(昭和22)年から再びストーブ列車を運転し、現在に至っている。現在運行されているストーブ列車は4代目の客車、オハ46 ...

津軽三味線会館の写真

津軽三味線会館 ( 青森県 五所川原市 )

津軽三味線は、もとは津軽民謡の伴奏に用いた三味線で、現代では力強く、激しく、その一方では繊細な独自の音色の演奏で広まってきている。津軽三味線会館は、津軽三味線の始祖 「仁太坊」*の生誕の地五所川原市金木町に2000(平成12)年に開館したもので、津軽三味線の歴史、民謡、郷土芸能等を紹介、実演する会館。展示室をはじめ、舞台演...

青函トンネル記念館の写真

青函トンネル記念館 ( 青森県 外ヶ浜町 )

青函トンネルは本州と北海道間の船舶輸送の代替手段として計画され、連絡船の海難事故*などにより建設が促進され、地質調査から貫通まで42年の時間をかけてとして1988(昭和63)年3月に開業している。青森県東津軽郡今別町浜名と北海道上磯郡知内町湯の里間53.85 kmを結ぶ鉄道トンネルであり、2016(平成28)年3月には北海道新幹線が開業し...

龍飛崎の写真

龍飛崎 ( 青森県 外ヶ浜町 )

津軽半島の突端、龍飛崎は北緯41度15分に位置し、津軽海峡をへだてて向かいあう北海道の白神崎とはわずか20kmの距離にある。岬付近は標高100m前後の高台になっており、北西寄りに龍飛崎灯台が立っている。  龍飛崎の周辺には、小説「津軽」の一文を刻んだ「太宰治*文学碑」があり、台地の上の碑の丘には川柳作家「川上三太郎*句碑」、幕...

横浜町の菜の花畑の写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

横浜町の菜の花畑 ( 青森県 横浜町 )

下北半島の付け根の西側にある横浜町。この町を南北に貫くはまなす街道(国道279号線)や町内の農道周辺が日本最大級である約100万m2の菜の花作付け面積*を誇る菜の花の名所となっている。菜の花の品種はセイヨウアブラナの一種キザキノナタネといい、美しい景観をもたらすだけでなく、菜種油*として利用されている。  昭和の...

縫道石山(縫道石)の写真

写真提供:佐井村役場

縫道石山(縫道石) ( 青森県 佐井村 / 青森県 むつ市 )

下北半島北西部のむつ市と佐井村にまたがり、標高626mの名峰のひとつで断崖絶壁の岩山。その特異な岩山の姿から江戸時代には地元で「入道石」と呼ばれていたことが、紀行作家、菅江真澄*の「遊覧記」や、古い「佐井村誌」に記録されている。  標高が高くなく、前衛の山に囲まれているため、周辺の平地から確認するのは難しい。  むつ市...

宇曽利山湖の写真

宇曽利山湖 ( 青森県 むつ市 )

恐山菩提寺の南に隣接しており、火山爆発によってできたカルデラ湖である。水面の標高は210m、周囲は7.1kmで、面積は2.65km2、最大水深は約20m、湖水の透明度は13.0m*でわが国第8位。火口湖特有の強酸性湖で、その形状はほぼ円形で肢節量(1.23)*はカルデラ湖において全国4位である。  平安時代の僧の円仁*が霊場をさがす途...

薬研渓流の写真

薬研渓流 ( 青森県 むつ市 )

下北半島の北側中央部、薬研温泉を中心とした大畑川の約2kmの間、滝、渕、岩などの美しい渓谷である。清流を原生林がおおい、遊歩道もあり、新緑、紅葉時にはすがすがしく自然散策、森林浴、バードウォッチングなど楽しめる。  渓流沿いには緑に包まれた薬研温泉、奥薬研温泉がある。薬研*の名は、温泉の湧出口の形が漢方薬をすりつぶす器...

霊場恐山の写真

霊場恐山 ( 青森県 むつ市 )

下北半島の中央部、JR大湊駅の北西むつ大畑公園線で約17kmの先、宇曽利山湖畔の北側に位置する。恐山菩提寺の入り口総門を入ると左側に本堂が見え、さらに山門をくぐると40余基の常夜燈が立ち並び、参道の奥には地蔵殿が立つ。参道の右手に宿坊、左手には古滝ノ湯・花染ノ湯など恐山温泉と呼ばれる質素な造りの浴舎も点在し現在も入浴できる...

田名部まつりの写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

田名部まつり ( 青森県 むつ市 )

下北半島のむつ市の中心田名部にある田名部神社*の例祭で 8月18日 ~ 20日 に行われる。北前船*によって伝えられた京都祇園祭の流れをくみ、約1640年頃(寛永年間)から続いている。  田名部神社の本殿は一間社流造、銅板葺き。拝殿は鉄筋コンクリート、神明造、銅板葺き。祭神は昧耜高彦根命(あじしきたかひこねのみこと)、誉田別命(...

いちご煮の写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

いちご煮 ( 青森県 八戸市 / 青森県 階上町 / 岩手県 洋野町 / 岩手県 久慈市 )

いちご煮はウニやアワビの漁場である八戸沿岸で、漁師たちの豪快な浜料理として生まれたものでウニとアワビの吸い物である。 大正時代には料亭料理として供され、 お椀にきれいに盛り付けてお吸い物として出されるようになり、 現在では、ハレの席には欠かせない地域を代表する郷土料理になっている。その名の由来は、お椀に盛り付けたとき、...

根城の写真

根城 ( 青森県 八戸市 )

八戸市の中心部の西、国道104号沿いの城跡に堀・土塁などが残っている。南部師行(なんぶもろゆき)*が1334(建武元)年に築いた平城。南部氏が遠野へ国替えになる1627(寛永4)年までの約300年間、南部氏の居城となり北東北地方の中心であった。1941(昭和16)年に国史跡に指定され。その後1978(昭和53)年から発掘調査及び整備事業が進め...

館鼻岸壁朝市の写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

館鼻岸壁朝市 ( 青森県 八戸市 )

JR八戸線陸奥湊駅から徒歩10分にある八戸港の館鼻岸壁に日曜の朝*だけに出現する朝市。普段は何もない岸壁に、全長800mにわたり300以上の店が立ち並び人で賑わう。イカやサバなど八戸自慢の鮮魚や干物の海産物、採りたての野菜や果物、手づくりの惣菜から雑貨まで、ありとあらゆるものが並ぶ巨大な朝市である。 2004(平成16)年から始まっ...

高山稲荷神社の写真

高山稲荷神社 ( 青森県 つがる市 )

津軽半島の十三湖南の屏風山中、小高い丘陵の上に鎮座しており、御創建の年代は詳らかではない。入母屋造の現拝殿は1948(昭和23)年の再建で五穀豊穣、商売繫盛を願う参拝者が訪れる。  津軽半島西側を走るメロンロード*から西側に入り、1.5km先の大きな鳥居の先に駐車場と参集殿が建ち、左に折れて96段の石段を上がった所に拝殿がある。...

小川原湖の写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

小川原湖 ( 青森県 東北町 )

小川原湖は下北半島の付け根三沢市の北にある全国で11番目に大きい汽水湖*で、平均水深約11m、最大水深25mである。小川原湖への流入河川の主なものは、高瀬川(七戸川)、砂土路川、土場川、姉沼川などで、湖の西南部ないし南部から流入している。流出河川は高瀬川で、湖の東北端から約7kmで太平洋に注いでいる。  入江の一部が海面低下と...

十和田湖の写真

十和田湖 ( 青森県 十和田市 / 秋田県 小坂町 )

青森・秋田の県境にまたがる二重カルデラ*1湖。湖は東西約10km、南北約10km、面積は約61km2で、南側から中山・御倉(おぐら)の両半島が突き出し、全体としてはクルミを割ったような形をしている。水面標高は400m、最大水深は327mと秋田県の田沢湖、北海道の支笏湖に次いで第3位である。貧栄養湖*2で、透明度*3は約12m、水色はフ...